WRITTEN BY John William | FEB 14 2020 | 05:29PM | ARTICLE
B.R.アンベードカル博士は、「アウトカースト」と呼ばれ社会のなかで虐げられている何百万という人々の人生が尊厳と平和と調和のある人生になるように改革した革新的なヒューマニストである。博士の業績と思想はどう論じようとも非の打ちどころがない。インド建国の基礎づくりを指導しては、自分の業績にせよ思想にせよ誰にも何も反論の余地を残さなかった。そのような認識でいると信じがたいことがある。インドではカースト制の妄信から今なお他人を支配したり奴隷のように酷使したりする人々がおり、そのような人々の力を少なからず削ぐことを軸に努力したヒューマニストの功績に対し反感が持たれている。彼らは平等というものを拒み永遠の支配者然として振舞おうとする。こうしたことからB.R.アンベードカル博士がインド国内の還元主義と「ブラック・アウト」の潮流のなかで葬り去られてきたことが見えてくる。しかも国内にとどまらず国際的にもそうなのだ。
アンベードカル博士の人生は幼少時代から死に至るまで被差別の毎日であった。アウトカースト(不可触民)には学位や博士号を取得するなど誰一人としてほとんど不可能であった19世紀に、博士はコロンビアやケンブリッジといった国際的な大学で学位と博士号を取得したほか幾つも保有し、最高教育を受けた最初のインド人となった。そんな彼でもそうだった。死ぬまでに不平等を絶滅すると誓うと、彼は最後の息が絶えるまで奮闘し、ガウタマ・ブッダの教えにあるように人はみな等しく同じくあるようにするために一大革新を実行した。死後の21世紀においてさえ平等とヒューマニズムは全世界の最優先事項とされるなかで、カースト制の妄想から今なおノーベル賞クラスの大人物に対する差別はやまない。
かくも不世出の人物の栄誉を称えるためにはただひとつ、世界で最も価値ある「ノーベル平和賞」の授与を措いてほかはない。B.R.アンベードカル博士は死後受賞に値する人物である。
Joseph Gyon
JUL 20 2018
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